コストコの商品には日本ではあまり馴染みのないシールがついてますよね。オーガニック認証マークといっていろいろな基準をクリアした商品につけられます、ちょっとマニアックなアイコンについて解説します!
USDAオーガニック
USDAはアメリカ合衆国の農務省(USDA:United States Department of Agriculture)の略で、米国農務省の基準をクリアした商品のみつけられる認証マークです。
USDAオーガニック認証マークは特に見かけることが多いと思います。
USDAのお肉について
他にもUSDAで認証される食品はいろいろありますが代表的なアメリカビーフにつけられたUSDAマークではお肉を8等級に分けています。
肉質等級は(1)牛の種類(2)性別(3)成熟度(4)脂肪交雑などによって決定されます。
- プライム
- コマーシャル
- チョイス
- ユーティリティ
- セレクト
- カッター
- スタンダード
- キャナー
コストコではこの等級の中で「プライム」と「チョイス」の2種類だけを扱っています。上質な牛肉ばかりですね。
参考:牛肉の格付けシステム|米国食肉輸出連合会 公式ホームページ
有機JAS
有機JASマークは日本の農林水産省の認証基準です。有機JASに適合した生産が行われている認証事業者のみが貼ることができるマークになります。
対象は農産物・加工食品・飼料及び畜産物に付けられています。
参考:有機食品の検査認証制度について|農林水産省食料産業局 公式ホームページ
ちなみに有機JASマークのない農産物と農産物加工食品に「有機」や「オーガニック」などの名称の表示、紛らわしい表示をすることは法律で禁止されています!
2020年7月16日からは、有機の畜産食品にも有機JASマークが必要となります。
牛肉や卵、ハムやチーズ、ミルクチョコなど…消費者には嬉しいですね!
COR
COR(Canada Organic Regime)は、カナダのオーガニック認証マークです。農作物、お酒を含む加工食品につけられます。
95%以上の有機素材を含み認定された製品に対してのみ許可されています!このあたりは結構どれも似たり寄ったりな基準。
コストコで見かけることが多いマークだと思います。マークは黒1色バージョンもあるようです。
EUオーガニック
EUの基準で認証された有機マークです。農作物、お酒を含む加工食品につけられます!
マークは欧州旗の象徴12個の星が葉の形になったもので、緑色の「ユーロリーフ」は、欧州と自然の融合がイメージされています。
ロゴの横には、管理機関のコード番号と製品を構成する農業用原料が栽培されている場所の表示義務があります。
栽培地や原材料がロゴ横にあると分かりやすくていいですね~。
参考:オーガニックプレス|EU / オーガニック認証マーク【EU 欧州連合】
BIO
ドイツ連邦消費者保護・食糧・農業省大臣が認定する「Bioマーク(Bio-siegel;ビオジーゲル)」オーガニック認証マークです。
Bioは、ドイツ語の「Biologisch(ビオロギッシ)」の略で、有機という意味になります。
放牧飼育されている場合、家畜の放牧場もBioの認定が必要となります。
ドイツの認証マークはあまり見かけないですが結構細かいルールがあります。
その他、ドイツでもっとも古い民間のオーガニック認証機関「demeter」や「Naturland」などがあります。
AB
ABマークはフランス政府が1981年に制定した有機農産物の認証マーク。AGRICULTURE BIOLOGIQUE(アグリキュルチュール・ビオロジック)の略で、有機肥料使用、無農薬栽培という意味です。
認証マークがついた製品は、100%オーガニックか、原料の95%以上がオーガニック(加工品)であることを示しています。
基準だけでも厳しいのですが、1年ごとに抜き打ちでの検査も行われると言う点から認証マークの商品の信頼度は高いですね。
ちなみにフランスでは、「ECOCERT」という認証マークもあります。自然食品やオーガニックコスメでよく見かけるマークかもですね。