マイナンバーカードとは?顔写真つきの身分証明書になるので発行するメリット大!

マイナンバーカード、ってよく聞きますよね。でも意外と何に使うのかよく分からない、という人も多いのではないでしょうか。

ここではマイナンバーカードとは何か、作るメリットについて説明していきます。

マイナンバーカードとは?

マイナンバーカードとはマイナンバー所持者が任意で取得するプラスチック製カードのことです。

そもそもマイナンバーとは、行政の効率化と国民の利便性を高める目的で作られた制度。

2016年1月からスタートしており、日本国内に住民票がある全ての人に12桁の番号が発行され、「社会保障」「税」「災害対策」の3分野で利用されます。

マイナンバーとマイナンバー通知カードとマイナンバーカード

混乱するポイントですが3つとも別のものをさす単語です。
  • マイナンバー…住民票のある国民全員に発行される12桁の番号。
  • マイナンバー通知カード…マイナンバーを持つ国民全員に郵送される紙製カードのこと。顔写真はなく身分証明書としては使えない。
  • マイナンバーカード…マイナンバー所持者が任意で取得するプラスチック製カード。顔写真つきで身分証明書として使える。

マイナンバー通知カードは、単に通知カードなどとも呼ばれることも。

マイナンバーカードのメリット

マイナンバーカードを発行すると、主に以下の4つのメリットがあります。

  • 個人番号を証明する書類として使える
  • オンラインで行政手続きができる
  • 顔写真つきの本人確認証明書(身分証明書)になる
  • コンビニなどで各種証明書が印刷できる(※市町村によって取得できるものは異なる)

特に顔写真つきの本人確認証明書として使える点と、住民票などの証明書をコンビニで取得できる点は相当便利です。

顔写真つきの本人確認証明書として使える

  • マイナンバーカードは、公的な顔写真つきの身分証明書として利用できます

マイナンバーカードには個人番号の他にも

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 性別

などが記載されており、運転免許証と同じようにさまざまな場面で使える身分証明書となります。

2020年4月1日に施行された犯収法の改正に伴い、顔写真つきの身分証明書を取得する必要性が高まりました。

例えば、クレジットカード申し込み後に郵送でカードを受け取る際には顔写真つきの身分証明書が必要になります。

犯収法ってなに?(タップで開閉)

「犯収法」とは正式名称を「犯罪による収益の移転防止に関する法律」と言います。

ものすごくざっくり説明すると、悪いことにお金を使われないようにするための法律です。

今回の改正にあたって一般人に影響があるのは、クレジットカードなどの申し込み&受取時の本人確認が厳格化される、という点です。

  • 申し込み時…2種類の本人確認書類が必要になる
  • 受け取り時…本人限定受取郵便の場合、顔写真つきの本人確認証明書が必要になる

顔写真つきの身分証明書として使えるもの

  • 旅券(パスポート)
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 外国人登録証明書(在留の資格が特別永住者のものに限る)
  • 運転免許証
  • 個人番号カード(個人番号カードとみなされる写真付き住民基本台帳カードを含む)
  • 官公庁がその職員に対して発行した身分証明書で写真付きのもの
  • 運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月1日以降のものに限る)
  • 公の機関が発行した資格証明書で写真付きのもの(療育手帳、身体障がい者手帳等)

一般人が作りやすいのは運転免許証かマイナンバーカードですね。

運転免許証を持っていない人はマイナンバーカードを発行しておくと便利です。

住民票・印鑑証明類がコンビニで発行できる

  • 住民票・印鑑証明などの公的証明書類をコンビニに印刷できる

コンビニに設置されているマルチコピー機から公的な証明書類を印刷することができます(入手できる書類は市区町村によって異なる)。

利用する場合は、以下の3つを用意すれば大丈夫です。

  • マイナンバーカード
  • 暗証番号(自分で決められる)
  • 手数料

利用時間は基本的に6時30分~23時00分となっていますが、住民票などは意外と使う場面が多いので役所に足を運ぶ必要がないのはかなり便利!

マイナンバーカード取得までの流れ

大まかな流れはこの3ステップ!簡単です。

  • マイナンバーカードの発行を申請する
  • 市区町村から「交付通知書」が送られる
  • マイナンバーカードを受け取る

ですがマイナンバーカードの発行を申請してから、手元に交付通知書が送られるまで約1ヵ月程度かかります。

もし申請に不備があればもっと時間がかかるので、手続きは早めに行った方がいいです。

4通りの申請方法がある

マイナンバーカード発行の申請には、スマホ、パソコン、照明写真機、郵送の4通りの方法があります。それぞれ申請方法が異なります。

郵送以外の方法で申請するには、通知カードと一緒に送られてきた「個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書」に書いてある申請書IDが必要になります。

ちなみにこの「個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書」を紛失した場合は、直接役所で新しい申請書をもらうか、ネット上でDLして郵送で申請することになります。

申請の手順を解説

自分の申請方法に合わせて下記をタップしてみてください。
スマホで申請する場合(タップで開閉)
スマホでの申請が簡単でおすすめですよ!
必要なもの
  • 個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書
  • 顔写真のデータ
  • メールアドレス

まずは申請書のQRコードを読み取って、申請用のサイトを開きます。

利用規約が書かれているページが開くので、内容を確認して年齢確認と利用規約に同意する項目にチェックを入れます。

終わったら「確認」を押してください。

すると、今度はメールアドレスを登録する画面に移動します。

申請書IDは入力されているので、その下の「メール連絡用氏名」と「メールアドレス」の欄を埋めていきます。

ページの一番下には画像認証もあります。表示されている文字を入力して、最後に「確認」を押します。

入力内容の確認画面が出るので間違っていないかチェックしてください。

間違っていた場合は修正、問題なければそのまま進んで大丈夫です。

その後すぐに登録したメールアドレス宛に「申請情報登録URLの案内」というメールが届きます。

メールの中に書いてあるURL(https://から始まる文字列)をタップして開いてください。

次は顔写真を登録していきます。ページの下の方にある「アップロード」を押してください。

カメラを起動してその場で顔写真を撮るか、既に撮影した顔写真をアップするか選択できます。

アップロードできたら、「アップロードが完了しました」と出るので「確認」を押してください。

撮影した顔写真に問題がないか自分で確認します。チェックするポイントは以下の通り。

  • 顔が正面を向いているか
  • 無背景であるか
  • 背景に影がないか
  • 帽子やサングラスで顔が隠れていないか
  • ピンボケや手振れがないか
  • 笑っていたりして表情が崩れていないか

ページの下の方に3つの確認項目があるので、チェックを入れて「登録」ボタンをタップします。

これで顔写真の登録は完了です!最後にそのほかの申請情報を入力します。

生年月日を入れて、電子証明書の発行と氏名の点字表記の有無を選択します。

「+」を押すとそれぞれ詳細が開きます。

電子証明書はオンラインでの行政手続きやコンビニで各証明書を印刷する際に必要になります。基本的にはチェックは入れなくてOK。

氏名の点字表記の有無は、希望する場合チェックを入れます。

申請情報の内容に間違いがなければ、最後に「確認」を押して終わりです!

パソコンで申請する場合(タップで開閉)

パソコンでの申請はスマホの場合とほとんど一緒です。

必要なもの
  • 個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書(申請書ID)
  • 顔写真のデータ
  • メールアドレス

まずはマイナンバーカードのオンライン申請サイトを開きます。

最初に利用規約のページが表示されるので確認。

年齢確認と利用規約への同意にチェックを入れて「確認」をクリックします。

次はメールアドレスの登録をします。普段使っているメールアドレスを用意してくださいね。

申請書IDと名前、メールアドレスを入力したら画面認証をして「確認」をクリック。

入力例はこちら!

「確認」を押すと、すぐに入力したアドレス宛に「申請情報登録URLのご案内」というメールが届きます。

メール内にhttps://から始まる文字列(URL)が書いてあるので、クリックして開きます。

今度は顔写真の登録をしていきます。

オレンジ色の「アップロード」から撮影した顔写真のデータを選んでアップします。

「アップロードが完了しました」と出たら「確認」をクリック。

撮影した顔写真に問題がないが自分で確認します。チェックするポイントは以下の通り。

  • 顔が正面を向いている
  • 無背景である
  • 背景に影がない
  • 帽子やサングラスで顔が隠れていない
  • ピンボケや手振れがない
  • 笑っていたりして表情が崩れていない

ページの下の方にある3つの確認項目にチェックを入れて「登録」ボタンをクリックします。

最後に申請情報を入力していきます。まずは生年月日をプルダウンから選択します。

次に電子証明書と氏名の点字表示するか選びます。

  • 電子証明書‥‥必要な場合はチェックをいれない
  • 点字表示‥‥必要な場合はチェックをいれる

電子証明書はオンラインでの行政手続きやコンビニで各証明書を印刷する時に必要になる機能。基本的にはチェックいれなくてOK。

最後に入力内容に間違いがないか見直して、「確認」を押せば完了です。

証明写真機から申請する場合(タップで開閉)
  • 各地の証明写真機から申請することができます
  • ただしマイナンバーカードの申請に対応していない機体も多いです。
対応している証明写真機を探すのが大変です。

証明写真機がマイナンバーカード申請に対応しているかは、証明写真機に表記があるので確認してください。

対応してない場合、こんな感じで書かれています。よく見ると「WEB申請には対応しておりません」と書かれています。

証明写真機からマイナンバーカードを申請する流れはこのような感じ。

  1. メニューから「マイナンバー」をタッチ
  2. 証明写真機で申請を選択
  3. QRコカメラに交付申請書のQRコードをかざします
  4. 顔写真を撮影
  5. 撮影した写真と申請内容を確認
  6. 受付証がプリントされると申請は完了
どの証明写真機を利用するかによって、操作手順が少し異なります。
郵送で申請する場合(タップで開閉)

「個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書」に必要事項を記入して、郵送で申請する方法です。

申請書はネット上でも手に入るので、交付申請書を紛失したけど市役所まで取りに行く時間がない、という人も郵送で申請することになります。

【1】「個人番号カード交付申請書」兼「電子証明書発行申請書」

「マイナンバーカード」とカードに搭載される「電子証明書」の申請を同時にできる用紙です。

【2】氏名、住所等

氏名、住所、生年月日などは元々記載されています。

引っ越しや結婚などで事実と異なる場合は、この申請書を利用できません。

現在住んでいる市区町村に連絡してください。

【3】電話番号

日中つながりやすい電話番号を入力します。

【4】 外国人住民の区分(外国人住民の方のみ)

ほとんどの方は入力する必要はありません。

外国人の方のみ、持っている在留カードの記載内容と一致するか確認してください。

【5】点字表記の希望

希望すると名前が点字で表記されるようになります。必要な方は、□を黒く塗りつぶしてください。

【6】申請日

申請日を記入します。

【7】申請者氏名

申請者本人が署名するか、記名・押印をします。

【8】顔写真貼付欄

顔写真を添付します。

【9】「署名用電子証明書」「利用者証明用電子証明書」発行有無

電子証明書は、e-Tax等の電子申請、マイナポータルへのログイン、コンビニ交付サービスを受けるために必要なものです。

利用する方は四角を塗りつぶさないように注意。

【10】代理人記載欄

15才未満の方、成年被後見人が申請を行う場合は、「代理人記載欄」に氏名などを記入します。

記入する箇所はこれで全部です!

送付用封筒がついているはずなので、切手を貼らず申請書をいれて郵送します。

この申請書は「マイナンバーカード総合サイト」からDLすることができます。

個人番号カード交付申請書を無くされた方へ|マイナンバーカード総合サイト

返信用封筒の材料もDLできる親切設計です。

マイナンバーカードの受取方法

マイナンバーカード発行を申請してから大体1ヵ月程度経つと、「交付通知書」というものが発送されます。

これは「マイナンバーカードを発行する準備ができました」というお知らせ。受取自体は市区町村の窓口で行います。

  • マイナンバーは住民票のある市区町村の役所窓口で受け取る

役所まで行かないといけないのは面倒ですね‥‥。

ですが交付通知書には受取期限が書いてあるので、期限内に必ずマイナンバーカードを受け取りに行ってください。

受け取りに行かないと「早く取りに来てください」という手紙がたくさん届きます。ずっと取りに行かないと最終的に破棄されます。
受取時に必要なもの
  • 個人番号通知カード
  • 交付通知書
  • 本人確認書類
  • 住民基本台帳カード(持っている人だけ)
使用できる本人確認書類はこちら(タップで開閉)

以下の内から1点で受取できます。

  • 顔写真つきの住民基本台帳カード
  • 運転免許証・運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のもの)
  • 旅券
  • 身体障害者手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 療育手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 一時庇護許可書
  • 仮滞在許可書

上記の本人確認書類がない人は、「氏名・生年月日」または「氏名・住所」が書かれたもので市区町村長が適当と認める書類が2点が必要です。

マイナンバーカードの受取は原則として本人が行うことになっています。

ですが、病気や怪我、障害などの理由があれば代理人に委任もできます。

ただし代理人が受け取る時は必要なものがかなり多いです。

注意点

マイナンバーカードの有効期限

  • マイナンバーカードの有効期限は「カードの発行から10回目の誕生日まで」

ただしこれは20歳以上の場合。20歳未満の人は「カードの発行から5回目の誕生日まで」が有効期限となっています。

ちなみにオンライン行政手続きなどに必要になるICカード内電子証明書の有効期限は、「カードの発行から5回目の誕生日まで」です。

15歳未満のマイナンバーカードは保護者が発行する

15歳未満の未成年者は1人でマイナンバーカードを取得することができません。

保護者を代理人とすることで取得できる仕組みです。

まとめ

マイナンバーカードの取得には時間と手間が少しかかりますが、発行するとかなり便利。

特に運転免許証などの顔写真つきの身分証明書を持っていない人は、早めに発行することをおすすめします!

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